河野裕麻 個展
『 LONG LOVE LETTER -全てそこにあったものたち- 』
私たちは河の上を歩いているようだ。
ゆらゆらと揺れながら誰かと出逢い、一緒に居たりすれちがったり、離れたりする。
時々河は氾濫する。
両手で必死に握り締めていたものが呆気なく流される、跡形もなくなる。
それらが消えてしまった時、本当にそこにはもう何も無いのか。
私たちは全て持っている。
良くも悪くも流されて、先へ行く程河は細く自分だけの場所になって、
いつか辿り着く。
私たちはどこへ向かうのか、その全てもきっとここにある。
濃密な画面構成で見たものを魅了する河野裕麻の世界
不思議な魅力を放つその緻密で繊細な世界で綴られる可愛さ・発色の力強さ。
どこまでも広がっていくような色彩の海に、思わず目を奪われます。
空間に限りなく広がる、河野裕麻の世界。是非、ご観覧ください。
キュレーター:内田百合香
●展示概要
河野裕麻 個展「LONG LOVE LETTER -全てそこにあったものたち-」
2019年3月8日(金)〜3月31日(日) 13:00-20:00
金・土・日・祝日のみオープン
●作家プロフィール
・河野裕麻 / Yuma KAWANO
ドローイングを中心に制作。眼には映らないが確かに存在するもの、感情の視覚化などをテーマにしている。マーカー、色鉛筆、ガッシュなど多くの画材を用いた作品を発表しており、過去の展示に2013「美しい隣人」(新宿眼科画廊)、2017「ずっときみの夢をみていた」(Alt_Medium)などがある。