『 整頓された混乱
本展のタイトルは企画者と出展作家による対話の中で2名の作家の制作プロセスと共通点からキーワードを列挙し、組み立てられたものである。
奇しくも混乱、という言葉が含まれているのは無意識に肌で感じている、時代の空気感が反映されているのかもしれない。
本展は彫刻家/高橋直宏と画家/野原万里絵の作品によって構成されている。
大きな木の塊から削り出した高橋の木彫作品は、ドスッとその場所に根付いている様な存在感がある。力強く心地よい、影の形がそこにある。今見えているものが、数分後に全く違って見えるような錯覚に陥る。
野原の作品は、収集(サンプリング)にある。彼女の視線は自分の外側に向いており、観察や発見に基づいて作品を作っている。それに反して、作品のテーマがパーソナルなものであるのも、興味深い。
全く異なる動機、手法を持つ2人の作家は素材との向き合い方にこだわりを持っている。
是非、あなたが立っている地点から、2人の作品が作る風景を見て欲しい。
あなたにはどう見えるか?
2人の制作課程の様に、発見を楽しんで欲しい。
※会場入口には除菌用のアルコールスプレーを配置させて頂きます。ご入場の際にご利用くださいませ。
●期間
2020年8月7日(金)〜8月29日(土) 
13:00-20:00 
金・土・日・祝日のみオープン


●参加作家

・高橋 直宏 / Naohiro Takahashi
1991 北海道生まれ
2020 金沢美術工芸大学大学院博士後期課程美術工芸研究科彫刻分野 博士(芸術)学位取得

・個展
2017「およそ不合理な身ぶり」/ mbf付属アートスペース(群馬)
「D、D、D」/ 芸宿(石川)
 
・近年のグループ展
2020「EUKARYOTE GROUP SHOW」/EUKARYOTE(東京)
「gallery TOWED ドローイング展」/ gallery TOWED (東京)
 
2019「TRACTOR BEAM vol.2 -TALISMAN-」/WALLA(東京)
「別人」/ 芸宿103(石川)
「Future Artists Tokyo “EЯLection of Anonymous”」/東京国際フォーラム(東京)
「The Metamorphosis」/ EUKARYOTE(東京)
・野原 万里絵 / Marie Nohara
Photo : Yoshiro Masuda
 
1987年 大阪府生まれ
2013年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻 油画 修了
<主な展覧会>
2020  「ICAPU 2020 (International Contemporary Art Project Ulsan)」 Wall Gallery  /  蔚山・韓国
2019  「飛鳥アートヴィレッジ2019 回遊」/ 奈良県立万葉文化館 展望ロビー / 奈良
     ワークショップ・展示「いろんな道具で描く、どこまでも長く、ずっと続く絵」
     トーキョーアーツアンドスペースレジデンシー / 東京
         「ゆいぽーと アーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2019春季」成果展
           ゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター) / 新潟
2018  「Where are you taking us to?」  Space one / ソウル・韓国
         「絵画の現在地」 500m美術館 / 北海道 
           ワーショップ成果展「モノクロームレクリエーション」神戸アートビレッジセンター / 兵庫
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