戴 飴霏 小作品展『根なし草』
●期間
2021年12月10日(金)〜12月19日(日) 
13:00-20:00 
会期中、金・土・日のみオープン
※入口に消毒液を設置しております。ご来場の際はマスク着用の上お越し下さいますようお願い致します。
入場時に体温測定を受けて頂きます。37.5℃以上の場合は入場をお断りしております。ご了承下さい。
また、都内の状況により開催期間・日時に変更が生じる場合がございます。

●会場
gallery TOWED 2F
「根なし草」
展覧名の「根無し草」とは、自分自身の経験と、私にとっての観察対象である「人間」から、とても共感しているキーワードです。辞書を調べると、”根が地中におりていない草、また、比喩的に、浮動して定まらない物・事”とあります。現代社会には、根無し草と同じように定まらない要素が見えてきます。
例えば、自分の家を持っていない都会の住民、転職の多い若者とか、SNSの影響による流行り廃りなど。常に安定せず、根無し草のように漂っています。そしてそれは、ネガティブな意味でとらえることが多いようです。
ところが、違う視点から「根無し草」を見ると、特定の場所でずっと生きていなくても、点々と移動しながらその場になじんでいく柔軟な生き方だと言えます。不安定なように見えて、実は個をしっかり持っているかもしれません。大木にはなれずとも、行き着く先々で色々な景色が見れる​ことも。
私自身、小学校から6年間隣町に通学をし、高校からは地元を出て台北で一人暮らしを始めました。今は台湾から離れ、日本に辿り着きました。これからまたどこかへ行くだろう。世の中の風に耐えうるような根は持たず、いろいろな所に流されながら柔軟に、変化に怯えず、自分の表現をあきらめない根無し草。そうありたいと思う。
この展覧会の作品は、東京で見かけた根無し草のような人々を観察したことによる記録です。リトグラフとドローイングを出品いたします。
戴 飴霏
●作家​​​​​​​
・戴 飴霏 / TAI Yi Fei
1995年 台湾桃園生まれ
2017年 台湾国立師範大学美術学科西画組 卒業
2020年 筑波大学人間総合科学研究科芸術専攻博士前期 修了
現在   東京に移り、会社員をしながら、制作活動を続く
【受賞歴】 
2020年 台湾財団法人鴻梅文化芸術基金会第8回鴻梅新人賞ビジュアルアート 受賞
     中華民国第19回国際版画ビエンナーレ 佳作
     筑波大学人間総合科学研究科芸術専攻博士前期修了制作 茗渓会賞(2位修了)
     台湾109年度全国美術展版画分野 銅メダル賞 
2019年 第87回版画展 入選・賞候補
【展示歴】
2021年11月 「未来への視座VF21 shadow」・ギャラリーTEN・根津
2021年10月  中央線芸術祭スペースシェアリングプログラム
      「ともにある場所」・KOGANEI ART SPOT シャトー・武蔵小金井
2021年09月  「京王アートウィーク」・新宿京王百貨店・新宿
2021年03月  「奔走する群れ」・府中市美術館市民ギャラリー・府中市
2020年12月  「THE BEST 展 2020」・PARK GALLERY主催企画・秋葉原
2020年11月   「さまよう者」戴飴霏個展・RIVER COFFEE & GALLERY
2020年09月  「9月の版画展」・ギャラリーKINGYO主催企画・根津
2020年07月  「背景PART2」・ギャラリイK主催企画・宝町
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