『 いつか来た未知 』

石ころや漂着物、あるいは廃材など、誰に言われるでもなくただそこに存在するもの。

時として人はそれに対し何かしらの「意思」を見つけようとします。その「意思」をより顕在化させるために、ものに手を加え始めたことが、ある種の宗教美術と呼ばれるようになったのかもしれません。

企画展『いつか来た未知』は、そんな神仏を彫るような「ものの意思を具体化する」手前の、より原始的な「ものに意思を見出す」ところに宿る創造性に着目する2組の作家による展覧会です。

オブジェをディグし、しつらえたりすることを通してものの霊性を可視化させる古道具店「がふ」。多彩な技法によって何気ないものに対する根源的な畏敬の念を喚起させる画家、谷口典央。

両者の表現を一空間に配し、ものを巡る人類普遍のインスピレーションの、他でもない今日における深化の様相を観測します。
​​

(企画:綱田康平)
●開催期間
2024年3月8日(金)〜3月23日(土) 
13:00-19:00 
(会期中、金・土・日・祝日のみオープン)



●参加作家​​​​​​​
がふ / Gafu
画材を集める感覚で商品を仕入れ、ディスプレイ、コンポジションによる編集はもちろん、物を介した既視感、偏見、雰囲気のブリコラージュで遊ぶ古道具商。鳥取を拠点にしている。




谷口 典央 / Norio Taniguchi
1988年 福岡県糸島市生まれ
2014年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
2020年 東京藝術大学 大学院美術研究科 版画第2研究室 修了
<個展>
2014年『忘れた話』POST PARTY DEPRESSION
2016年『Faded Scene』Guardian Garden
2019年『Time Travel』CANDYBAR GALLERY
2020年『From Someone』SKLo
2021年『新しい惑星を歩くCANDYBAR GALLERY
2023年『New places』Kiik
2023年『漂う跡』CANDYBAR GALLERY
<グループ展>
2012年『proof』文房堂ギャラリー         
2012年『第37回 全国大学版画展』町田市立国際版画美術館
2013年『第38回 全国大学版画展』町田市立国際版画美術館
2014年『TONE』Gallery LaLa Tokyo
2014年『第12回 TIS公募受賞者展 』Gallery 5610
2015年 第13回グラフィック『1_WALL』 Guardian Garden
2017年『Point of Departure』arena1gallery LA
2018年『Native』PAPER gallery Manchester UK
2020年『WONDER』大丸梅田店
2020年 Creation Project 2020 『益々繁栄』Guardian Garden
2020年『シェル美術賞展 2020』国立新美術館
2021年『ART@DAIMARU』 大丸京都店
2022年『ミモカアイ / MIMOCAEYE』猪熊弦一郎現代美術館
2023年『現場』TARTCH Gallery Taipei 他

<受賞、他>
2013年 第37回全国大学版画展町田市立国際版画美術館収蔵賞
       第11回トーキョーイラストレーターソサエティTIS公募 入選 都築潤氏選『わたしの一枚』
2014年 第12回トーキョーイラストレーターソサエティTIS公募 入選
2015年 TURNER AMBASSADOR
2015年 第13回グラフィック『1_WALL』グランプリ
2018年 第11回まどかぴあ版画ビエンナーレ 入選
       東京藝術大学 俵賞受賞
2020年 東京藝術大学修了展にて東京メトロ文化財団賞 受賞
2020年 シェル美術賞 2020 入選
2022年 ART OLYMPIA 2022 審査委員特別賞
2022年 猪熊弦一郎現代美術館 ミモカアイ 入選


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