『 白色矮星 』 백색왜성 White dwarf  
白色矮星(英:white dwarf)は、エネルギーが核融合反応によって生み出されなくなった、星の残骸を指す言葉だ。 キム・ヒョジン(金孝珍、1990年生まれ)にとって白色矮星はどんなものだろうか。韓国から来て、日本に滞在しながら、日本で子供を持つようになって、不思議で親しみのある感情を抱いた。出産の経験はエネルギーを奪い、身体をからっぽにしてしまうのか。身体は、最も身近でありながらも、未知の場所である。力を内に秘めた——卵やつぼみのような形で、絵の中に登場する。どこかにつながっていると信じる気持ちが地上と空を、過去と現在を、韓国と日本を行き交う。地上で星を見るように、遥か先に生命力が芽生える。(紺野優希)


●キュレーション
紺野優希 (콘노 유키)/Yuki Konno 
主に韓国で活動している美術批評家。「アフター・10.12」(Audio Visual Pavilion・2018)、「韓国画と東洋画と」(gallery TOWED, FINCH ARTS, Jungganjijeom II・2022)、「流氷」(AVP lab・2025)などを企画。日本と韓国の展覧会・イベント情報を紹介するポータルサイト「Padograph」(https://padograph.com/ja)の韓国担当。GRAVITY EFFECT 2019 美術批評コンクール次席


●期間
2025年11月24日(月・祝)〜12月21日(日) 
13:00-20:00 
(会期中、土・日・祝日のみオープン)


●作家

キム・ヒョジン (김효진) / Kim hyojin
キム・ヒョジン「どんがらがらがっしゃーん」2022、壯紙に彩色、193.9×651.5
キムヒス・アートセンター、会場記録、写真:CJY ART STUDIO

キム・ヒョジン (김효진 Kim hyojin, b.1990-)

略歴
梨花女子大学 造形芸術学部 東洋画専攻 卒業・修了
個展
「異界への誘い」、ソウルアートセンター ドアム・ギャラリー(ソウル、韓国)
「人間的なものの迷路」、スリム・キューブ(ソウル、韓国)
「エコーの肖像」、キムヒス・アートセンター(ソウル、韓国)、ほか多数。
グループ展
「カモノハシとユニコーン」アートスペース・ボアン(ソウル、韓国)
「たくさん開けられた窓と幾層にも重なった世界」シンハンギャラリー(ソウル、韓国)、ほか多数。

私の作品は、想像と現実の間にたたずみながら、人間の暮らし方に問いかける。社会という生態系で暮らす人間が、生存できる方法を自ずと試行錯誤できる場所として、いろいろな生き物の姿かたちから成る別世界を絵画で表している。人間と地球上の生き物の様々な暮らし方の接点から紐解くことで、絵画上には架空の生態系とそこに棲む生命体の物語が繰り広げられる。
Email: hyojin10239010@gmail.com
Instagram: @jini_studi.oh
Back to Top